2010年6月6日日曜日

2009年6月5日

去年の昨日、「自分」ということを短時間ではあるけど見失った。そういった体験を今までしなかったことがある意味で、私は幸せなのかも知れないけれど、その時私は初めて体感した喪失感だった。そのきっかけを話せば、もっと苦労している人がいるとか、そんなことくらいでとか、お説教をいう人がいるだろう。そんなことは後からつける理屈で、そんなんを引きずっているのではなくて、その空白になった体感が、忘れられないのだ。
それを心理学では自己崩壊と言うらしい。そういうことは一瞬にして起こってしまう。だから「脱同一化」の訓練が人間には必要なんだと、心理学の先生からご教授いただいた。

それ以前まで、自分の守るべきものが定まっていれば、たとえ窮地に陥ったとしても自分を見失うことなんてなかろうヨ・・・と、なんとなく思っていた。

人間ていうのはつらい記憶を忘れられるから生きていけるのだ・・・なんて聞いたこともあるし、私も3日もすれば、比較的痛みを忘れてケロッとすることが多い。

その体感した感覚を忘れられないのである。
ただ、忘れる必要はないと思っている。
一生考え続けたいと思う。

だから1日1回は、自分と向き合う時間を持つ。

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