2011年3月29日火曜日

深呼吸

都内は31日が開花予想のようです。
日曜日、息子の通っていた中学校で部活動のイベントがあり、通学路の桜並木を見上げると、日当たりが良いせいか今にも咲きそうに、ふっくらとしていました。今年の桜は、人々にどんな思いをめぐらせ、和ませてくれるでしょうか。

先週、息子はこの中学校を卒業しました。
中学校で彼はバレーボールを通じて大切な仲間と出会い、「勝つ」ことへの試練を仲間と一緒に乗り越える、成長する機会をいただけました。

そんな3年間の部活動で、ずっと写真を撮り続けてくださったK君のお父さんが卒業記念にスライドショーDVDを作成してくださいました。1年生の頃はまだまだ小学生のようなかわいらしさがあり、2年、3年と年齢と共に表情が引き締まり、ひげも生え、何よりも勝つことに執着するこころの発達が見受けられ、それがこのDVDの中に全て詰まっている、いつの間にこんなシーンを取っていたのだろう、ブロック、アタック、サーブ、そしてコート内でのコミュニケーション・・・子どもたちの表情を完璧に気もちまで映し出されている。確か一緒に奇声を発していたのに・・・。

素晴らしいショットと編集でした。
そして、最後のメッセージ画面では、こんなメッセージが収められていました。
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君らの門出と同時に日本は大変な厄災に見舞われている
君らがこれから出会う現実は、まだ誰も経験していないことで、とまどうと想う
そうしたときに、バレー部で必死になって戦ってきた経験が必ず君らの自信になる
お互い、頑張ろう

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ただただ彼らを見ているだけで、彼らの頑張りに一喜一憂し胸を躍らせてもらい、また同じ気持ちで観戦できるお父さんお母さんと気のおけない仲間となり、とても贅沢な思いをさせてもらえました。

そんな輝かしいチカラを発揮する若い世代に、私たちは何ができるのだろう。
今回の原発事故の影響は、若い人たちにどんな試練を与えるのだろう。
そう考えると、私たち大人は、何ができるのか、考え続けなければいけない。

経済、文化の発展の中で育ってきた私たちは、生きることの本当の苦しさを知らないのかもしれません。今回の不安がないわけではありません、恐怖が全くないわけではありませんが、その知らない世界をこれから触って、生き抜かなければならないですね。

思い詰まったら、深呼吸をして。

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