2010年3月22日月曜日

もののあはれ




「世中にありとしある事のさまざまを、目に見るにつけ耳に聞くにつけ、身にふるるにつけて、其よろづの事を心にあじはへて、そのよろづの事の心をわが心にわきまへしる、これ事の心をしる也。物の心をしる也。物の哀れをしるなり。其中にも猶くはしくわけていはば、わきまへしる所は物の心事の心をしるといふもの也。わきまへしりて、其しなにしたがひて感ずる所が物のあはれ也」
-本居宣長-
 
うーん・・・。
「折に触れ、目に見、耳に聞くものごとに触発されて生ずる、しみじみとした情趣や哀愁。日常からかけ離れた物事(=もの)に出会った時に生ずる、心の底から「ああ(=あはれ)」と思う何とも言いがたい感情。」-Wikipedia
 
うーん・・・。
「「物のあはれ」は、人たるもの、よろづの事に触れて感じるものであり、絶えず不安定に動揺しつづける。それを自らの裡に捉えなほし、見極める。すなはち、己が感情を自覚し、意識の明るさの下で、その感情が如何なるものかを詳しく認識する。その時、さらに深く感じ、心を動かされる。それが「物のあはれを知る」と言ふのである。その意識の明るみに感情を持ち出し定着させるのに決定的な働きをするのが、言葉であり、その言葉の工夫によって、感情はより明白な姿をとる。」
-松本徹-奇跡への回路-
 
うーん・・・。
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